短歌誌「ぬはり」7月号(同じ花でも・・・)

少し遅れましたが、首都圏にも梅雨がやってきました。

梅雨時期だというのに、どしゃぶりの雨か、からっと快晴かという両極端なお天気で、「これが本当に日本の梅雨なのだろうか・・・」と戸惑うようなお天気が続いています。


短歌誌「ぬはり」7月号を発刊しています。

誌面に掲載されるのは約二カ月前の五月ごろの詠草になりますので、春の遅い時期の岩手県大船渡市や北海道の会員の歌には、桜が登場しています。

桜が咲くといっても、首都圏では3月末から4月が桜の時期ですが、北の地域では異なる時期に咲くことがよくわかります。


車窓より 眺むる桜 いまさかり 友の誘ひに 胸あつくせり

(岩手県大船渡市在住)


庭の土 手入れせぬまま 花を見る されど健気に いとしき花よ

(北海道札幌市在住)


季節を花や樹木で感じることは日本の四季を愛でることですが、こうして同じ桜をとってみても、咲く時期も違うことを考えると、日本の花々や草木の豊かさが歌からも感じられます。


会員のみなさん、ぜひそうしたことも感じながら、誌面の短歌を楽しんで下さいね。



ぬはり社短歌会

「ぬはり社短歌会」のwebサイトへようこそ! 短歌誌「ぬはり」は1927年(昭和2)に歌人菊池知勇によって創刊されました。 2025年現在、創刊98周年を迎えます。 本会は短歌の創作を目的とした文学結社です。 発表の場として短歌誌「ぬはり」を毎月発行しています。 「ぬはり」という名前は『万葉集』の和歌に由来し、榛の木のことです。 当短歌会については本サイトのMENUや、アメブロの方もご覧下さい。

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