秋の気配と短歌
しばらくホームページが更新できておらず、失礼しました。
短歌誌『ぬはり』は元気に発刊中です。
会員の手元には、10月号の『ぬはり』がまもなく届くと思います。
(10月号は通巻1116号となります)
今回の10月号の巻頭エッセイ「一里塚」では、代表の大石惠子が、『昭和萬葉集』について紹介しています。
『昭和萬葉集』は講談社が1979年2月から1980年12月にかけて刊行した歌集シリーズです。古典の『万葉集』の体裁をとりつつ、昭和という時代を生きた人びとの短歌を集めた現代の万葉集として編纂されました。
この本の中心は、有名な歌人だけでなく、一般の人びとの短歌も含めて、昭和という時代の生活、その時代における人々の感情、時代の空気を記録した点にあります。
戦中、戦後、復興、高度成長など、昭和年間の社会の変化を、庶民の生の声として残した歌集とされており、短歌史にとっても貴重な書籍です。
管理人は古典が好きなので、和歌はよく読みますが、近代や昭和になってからの短歌を読み込むことは少なかったので、大変勉強になりました。
みなさんにとっての短歌は、どのようなものでしょうか?
令和を生きる私たちにとっての短歌という文芸を、ぬはり社短歌会は問い続けていきたいと思います。
まもなく本格的な秋…
四季の中でもとりわけ短歌に詠まれることが多い秋という季節を、ご一緒に楽しんでいきたいと思います。
『ぬはり』10月号より
・コーヒーの香りが部屋に籠りだしいつの間にやらテーブルに洋酒 (畑中 遊)
・衣替えするたび思う無駄遣い体ひとつに二百枚の服 (額田定子)
・山宿を包みて白き朝霧の中より聞こゆ秋の足音 (佐藤知男)
・両足を獣のやうに投げだして真夏の午後は推理もの読む (行正健志)
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