ぬはりのこの一年(2023年)

ぬはり社短歌会のこの一年を振り返ってみたいと思います。

今年、もっとも大きな出来事は、各支社の歌会が再開したことだと思います。

2020年からのコロナ禍において、ぬはり社短歌会でもはじめてといってよいほど、各支社の歌会が中止となりました。

96年の歴史となるぬはり社短歌会においても、戦中戦後をのぞけば、これほど長い間、歌会が中止になったことはなかったと思います。

毎月、顔を合わせて短歌を一緒に勉強していた仲間とのつながりが、ぷつりと切れそうな瞬間もあったと思います。

年配の会員が多いぬはり社短歌会では、すぐにネットでの歌会を立ち上げることができませんでした。

※現在は、オンライン歌会を毎月開催しています。

そのため、郵送による歌会に切り替えて、仲間の歌についての鑑賞をお互いに述べあい、郵便によって互いの絆を保とうとしたのです。


コロナ禍によって分断されていた人と人との関係は、やがて希薄になるものもあったり、あるいはかえって強い結びつきを見せるものもありました。

ぬはりではむしろ、強く強く結びついたと思います。

そうしてようやく今年、2023年にいろんなことが活気を取り戻していったのです。


今年、東京でも神楽坂での歌会を再開し、毎月、仲間が集まるようになりました。

時には少し早めに会ってランチしたりする楽しみも復活、気軽にお茶もできるようになりました。

こうした日常のちょっとしたことの幸せが、いつも以上に楽しく感じられるようになると、普段の普通のことがどれほど私達の幸福であったかと、改めて感じられるようになりました。


各地の支社での歌会や会合の再開、そして来年に控えてた熱海での全国大会への準備。

ぬはり社短歌会で行ってきた普段通りの業務を、普段通りに行っていけることが、短歌に集うものとしてとても幸せだと感じるのです。

2023年もあと20日間ほどで終わります。

今年感じたこの幸福が、来年も少しでも続きますように・・・・・・。

ぬはり社短歌会

「ぬはり社短歌会」のwebサイトへようこそ! 短歌誌「ぬはり」は1927年(昭和2)に歌人菊池知勇によって創刊されました。 2024年現在、創刊97周年を迎えます。 本会は短歌の創作を目的とした文学結社です。 発表の場として短歌誌「ぬはり」を毎月発行しています。 「ぬはり」という名前は『万葉集』に由来し、榛の木のことです。 当短歌会については本サイトのMENUや、アメブロの方もご覧下さい。

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